故障と思ったら
使用中に不具合が生じたとき、販売店やメーカーにご連絡いただく前に、是非ご確認いただきたいことがあります。
「故障!」と断定する前に、症状別に下記をお試しください。
「故障!」と断定する前に、症状別に下記をお試しください。
スイッチを入れてもワイヤが出ない。
ワイヤ送給装置の問題
ローラーが滑っていませんか?
・ローラー溝とワイヤ径が一致していない。
・ローラー溝や押さえローラーの摩耗。
・ローラー締め付け圧力が弱い。
・ワイヤスプールの締め付けがきつすぎる。
グリップのスイッチの問題
・スイッチを入れてもローラーが回転しない場合はスイッチの接触不良等が考えられます。
スイッチ診断マニュアルに従って確認し、スイッチ不良確認の際は、スイッチの交換かトーチ交換してください。
診断マニュアル→スイッチ異常確認方法
ローラーが滑っていませんか?
・ローラー溝とワイヤ径が一致していない。
・ローラー溝や押さえローラーの摩耗。
・ローラー締め付け圧力が弱い。
・ワイヤスプールの締め付けがきつすぎる。
グリップのスイッチの問題
・スイッチを入れてもローラーが回転しない場合はスイッチの接触不良等が考えられます。
スイッチ診断マニュアルに従って確認し、スイッチ不良確認の際は、スイッチの交換かトーチ交換してください。
診断マニュアル→スイッチ異常確認方法
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ローラー
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ワイヤスプール
ワイヤは出るが、アークが立たない。
アースの問題
・アースは塗膜剥離された場所にがっちりと接続されてますか?
・アースのクランプ部分はきれいですか?
トーチの問題
・本体に接続される部分の締め込みは十分ですか?
・コネクト部分に汚れやスパーク跡などがありませんか?
Point!:全ての通電経路を確認してください。
・アースは塗膜剥離された場所にがっちりと接続されてますか?
・アースのクランプ部分はきれいですか?
トーチの問題
・本体に接続される部分の締め込みは十分ですか?
・コネクト部分に汚れやスパーク跡などがありませんか?
Point!:全ての通電経路を確認してください。
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クランプ部の汚れ
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コネクト部のスパーク跡
アークスタート時に溶接が安定しない。
ワイヤ送給装置の問題
・ローラーが滑っていませんか?
溶接スタート時のみローラーが滑る場合は、ローラーの締め付け圧力と、ワイヤスプールの締め付けを確認してください。
スロープアップの問題
・スロープアップ機能がついている機種では、スロープアップ調整が適切でない場合があります。取扱説明書をご確認ください。
・ローラーが滑っていませんか?
溶接スタート時のみローラーが滑る場合は、ローラーの締め付け圧力と、ワイヤスプールの締め付けを確認してください。
スロープアップの問題
・スロープアップ機能がついている機種では、スロープアップ調整が適切でない場合があります。取扱説明書をご確認ください。
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加圧調整ネジの調節
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スロープアップ
溶接不良。(溶接がうまくいかない・うまく溶け込まない・「団子盛り」になる等)
アークが不安定。
アークが不安定。
これらの問題は、半自動アーク溶接の根幹です。
一つ一つ下記の項目をチェックするだけでなく、半自動アーク溶接の仕組みを紐解くことで原因が見えてきますので、併せて「半自動アーク溶接の基礎」をお読みください。
一つ一つ下記の項目をチェックするだけでなく、半自動アーク溶接の仕組みを紐解くことで原因が見えてきますので、併せて「半自動アーク溶接の基礎」をお読みください。
これらの問題は、半自動アーク溶接の根幹です。
一つ一つ下記の項目をチェックするだけでなく、半自動アーク溶接の仕組みを紐解くことで原因が見えてきますので、併せて「半自動アーク溶接の基礎」をお読みください。
ワイヤ送給装置の問題
ローラーが滑っていませんか?
・ローラー溝とワイヤ径が一致していない。
・ローラー締め付け圧力が弱い。
・ローラー溝や押さえローラーの摩耗。
・ワイヤスプールの締め付けがきつすぎる。
溶接条件設定の問題
・適切な溶接条件に設定できていますか?
材料や板厚、継ぎ手形状により決め細かい設定が必要です。
被溶接物(母材)の問題
・溶接箇所の不純物除去は完全ですか?
溶接が巻き込む部分全体の塗膜等をしっかりと研削してください。亜鉛メッキ鋼板などはメッキ層も除去してください。
ワイヤの問題
・ワイヤに錆等が出ていませんか?
古いワイヤ、梅雨時など長期間溶接機内にそのまま取り付けたままの状態で放置すると錆が出ます。
・適切なワイヤを使っていますか?
ワイヤの種類、機種による推奨ワイヤ等をご確認ください。
シールドガスの問題
・シールドガスは適切なガスが必要な流量で出ていますか?
ガスの種類と流量計を確認ください。
・溶接箇所に風が流れてガスが飛ばされていませんか?
そよ風程度でもシールド効果が損なわれます。
コンタクトチップの問題
・コンタクトチップのサイズはあっていますか?
・コンタクトチップがへたっていませんか?
「消耗電極」としてのワイヤに電流をしっかりと伝える役目であるコンタクトチップの役割は重要です。
ノズルの問題
・スパッタの付着や変形が進んでいませんか?
ノズルの不良でもシールドガスの効果を妨げます。
トーチの問題
・インナーライナーにワイヤが通りにくくなっていませんか?
古いインナーライナーは、内部にワイヤの削れカス等のつまり物が蓄積され、摩擦係数が上がっています。確認して、交換してください。
参考資料:インナーライナーについて
一つ一つ下記の項目をチェックするだけでなく、半自動アーク溶接の仕組みを紐解くことで原因が見えてきますので、併せて「半自動アーク溶接の基礎」をお読みください。
ワイヤ送給装置の問題
ローラーが滑っていませんか?
・ローラー溝とワイヤ径が一致していない。
・ローラー締め付け圧力が弱い。
・ローラー溝や押さえローラーの摩耗。
・ワイヤスプールの締め付けがきつすぎる。
溶接条件設定の問題
・適切な溶接条件に設定できていますか?
材料や板厚、継ぎ手形状により決め細かい設定が必要です。
被溶接物(母材)の問題
・溶接箇所の不純物除去は完全ですか?
溶接が巻き込む部分全体の塗膜等をしっかりと研削してください。亜鉛メッキ鋼板などはメッキ層も除去してください。
ワイヤの問題
・ワイヤに錆等が出ていませんか?
古いワイヤ、梅雨時など長期間溶接機内にそのまま取り付けたままの状態で放置すると錆が出ます。
・適切なワイヤを使っていますか?
ワイヤの種類、機種による推奨ワイヤ等をご確認ください。
シールドガスの問題
・シールドガスは適切なガスが必要な流量で出ていますか?
ガスの種類と流量計を確認ください。
・溶接箇所に風が流れてガスが飛ばされていませんか?
そよ風程度でもシールド効果が損なわれます。
コンタクトチップの問題
・コンタクトチップのサイズはあっていますか?
・コンタクトチップがへたっていませんか?
「消耗電極」としてのワイヤに電流をしっかりと伝える役目であるコンタクトチップの役割は重要です。
ノズルの問題
・スパッタの付着や変形が進んでいませんか?
ノズルの不良でもシールドガスの効果を妨げます。
トーチの問題
・インナーライナーにワイヤが通りにくくなっていませんか?
古いインナーライナーは、内部にワイヤの削れカス等のつまり物が蓄積され、摩擦係数が上がっています。確認して、交換してください。
参考資料:インナーライナーについて
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加圧調整ネジの調節
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ローラーの確認
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締め付けの調整
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母材の研削
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ワイヤの錆をチェック
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ガスゲージ
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チップ先端の確認
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付着したスパッタ
スパッタが異常に発生する。
溶接条件設定の問題
・適切な溶接条件に設定できていますか?
材料や板厚、継ぎ手形状により決め細かい設定が必要です。
被溶接物(母材)の問題
・溶接箇所の不純物除去は完全ですか?
溶接が巻き込む部分全体の塗膜等をしっかりと研削してください。亜鉛メッキ鋼板などはメッキ層も除去してください。
ワイヤの問題
・ワイヤに錆等が出ていませんか?
古いワイヤ、梅雨時など長期間溶接機内にそのまま取り付けたままの状態で放置すると錆が出ます。
・適切なワイヤを使っていますか?
ワイヤの種類、機種による推奨ワイヤ等をご確認ください。
シールドガスの問題
・シールドガスは適切なガスが必要な流量で出ていますか?
ガスの種類と流量計を確認ください。
・溶接箇所に風が流れてガスが飛ばされていませんか?
そよ風程度でもシールド効果が損なわれます。
・適切な溶接条件に設定できていますか?
材料や板厚、継ぎ手形状により決め細かい設定が必要です。
被溶接物(母材)の問題
・溶接箇所の不純物除去は完全ですか?
溶接が巻き込む部分全体の塗膜等をしっかりと研削してください。亜鉛メッキ鋼板などはメッキ層も除去してください。
ワイヤの問題
・ワイヤに錆等が出ていませんか?
古いワイヤ、梅雨時など長期間溶接機内にそのまま取り付けたままの状態で放置すると錆が出ます。
・適切なワイヤを使っていますか?
ワイヤの種類、機種による推奨ワイヤ等をご確認ください。
シールドガスの問題
・シールドガスは適切なガスが必要な流量で出ていますか?
ガスの種類と流量計を確認ください。
・溶接箇所に風が流れてガスが飛ばされていませんか?
そよ風程度でもシールド効果が損なわれます。
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条件設定の見直し
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母材の研削
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錆が発生したワイヤ
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ガスゲージ
ワイヤとコンタクトチップが頻繁に固着(溶着)してしまう。
溶接条件設定の問題
・適切な溶接条件に設定できていますか?
ノズル~母材間の距離設定が短く、電流値に対しワイヤスピードが遅いと固着しやすくなります。溶接条件が適切なバランスであるかをご確認ください。
・ワイヤ径に対して過剰な電流を流していませんか?
0.6㎜等の細いワイヤで厚物を溶接しようとして過大な電流を流すことで固着のリスクが高まります。厚物を溶接する場合は太いワイヤをご使用ください。
コンタクトチップの問題
・ワイヤ径とコンタクトチップの穴径は一致していますか?
ワイヤ径に比べコンタクトチップの穴径が太いことで、ワイヤに電流を伝える際に接触面が少なく電流が集中したり、チップ間でスパークすることで固着(溶着)します。
ワイヤの問題
・ワイヤに錆等が出ていませんか?
錆でワイヤが膨張した形でコンタクトチップを通過させると固着リスクが高まります。
・適切な溶接条件に設定できていますか?
ノズル~母材間の距離設定が短く、電流値に対しワイヤスピードが遅いと固着しやすくなります。溶接条件が適切なバランスであるかをご確認ください。
・ワイヤ径に対して過剰な電流を流していませんか?
0.6㎜等の細いワイヤで厚物を溶接しようとして過大な電流を流すことで固着のリスクが高まります。厚物を溶接する場合は太いワイヤをご使用ください。
コンタクトチップの問題
・ワイヤ径とコンタクトチップの穴径は一致していますか?
ワイヤ径に比べコンタクトチップの穴径が太いことで、ワイヤに電流を伝える際に接触面が少なく電流が集中したり、チップ間でスパークすることで固着(溶着)します。
ワイヤの問題
・ワイヤに錆等が出ていませんか?
錆でワイヤが膨張した形でコンタクトチップを通過させると固着リスクが高まります。
頻繁にオーバーヒートしてしまう。
オーバーワークの問題
・溶接機の容量に対し過大な作業をしていませんか?
溶接機及び出力レンジそれぞれに使用率があります。
例:YMI-222W
20%:180A
60%:100A
100%:80A
例えば、出力180Aで連続溶接し、5分でオーバーヒートしたとします。その場合、その4倍の20分間は休ませないとなりませんが、また5分後に溶接を開始すればすぐに再度オーバーヒートしてしまいます。高い出力レンジで溶接するときは、この使用率を意識し、休ませながら使用してください。
・溶接機の容量に対し過大な作業をしていませんか?
溶接機及び出力レンジそれぞれに使用率があります。
例:YMI-222W
20%:180A
60%:100A
100%:80A
例えば、出力180Aで連続溶接し、5分でオーバーヒートしたとします。その場合、その4倍の20分間は休ませないとなりませんが、また5分後に溶接を開始すればすぐに再度オーバーヒートしてしまいます。高い出力レンジで溶接するときは、この使用率を意識し、休ませながら使用してください。
頻繁に座屈してしまう。
ワイヤ送給装置の問題
・アクシデント時、適切にローラーは滑っていますか?
ワイヤがアクシデントで止まったときに、ローラーは適切に滑らなくてはなりません。しっかりとワイヤを送り出し、且つ止まったときには滑る適切な押さえ圧力に設定してください。
・ローラー周辺のワイヤが直線状、且つチューブの距離は適切ですか?
右の写真を確認してください。(クリックで拡大します)
・スプールのテンション調整は適切ですか?
ワイヤスプールのテンションがきつすぎると、送給ローラーの押さえ圧力をきつくしなくてはならず、結果アクシデント時にローラーは適切に滑りません。
尚、座屈の原因となる「ワイヤが詰まる・止まる」等のアクシデントが頻繁に発生する場合は、溶接条件、トーチ、コンタクトチップ等の問題がありますので、ご確認いただき、根本的な解決をはかってください。
・アクシデント時、適切にローラーは滑っていますか?
ワイヤがアクシデントで止まったときに、ローラーは適切に滑らなくてはなりません。しっかりとワイヤを送り出し、且つ止まったときには滑る適切な押さえ圧力に設定してください。
・ローラー周辺のワイヤが直線状、且つチューブの距離は適切ですか?
右の写真を確認してください。(クリックで拡大します)
・スプールのテンション調整は適切ですか?
ワイヤスプールのテンションがきつすぎると、送給ローラーの押さえ圧力をきつくしなくてはならず、結果アクシデント時にローラーは適切に滑りません。
尚、座屈の原因となる「ワイヤが詰まる・止まる」等のアクシデントが頻繁に発生する場合は、溶接条件、トーチ、コンタクトチップ等の問題がありますので、ご確認いただき、根本的な解決をはかってください。
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座屈状態
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座屈時の確認方法
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ワイヤスプールテンションの調整