半自動溶接機
Mig-Mag welding machine
YMI-222W
この度は弊社スポット溶接機「YMI-222W」をお買い上げ、誠にありがとうございます。

安心安全な車体整備の溶接を実現するためのヒント、また高額な設備を長期間大切に使っていただくための必要情報等を掲載しています。本ガイドを熟読いただき、本製品を十分に使いこなし、貴社の安心・安全な車体整備の一翼としてご活用ください。

ここでは、正しく溶接するうえでの最も重要なこと、及び機械を常に最善の状態にし、高品質な溶接を実現するだけでなく、高額な設備を長持ちさせる最低限の知識のみをピックアップして示してあります。

その他、取扱説明書なども参照し、正しい取り扱いとメンテナンスを心がけてください。

確実で正しい溶接強度を得るために、必ず確認し、必要に応じて改善してください!!
本製品は「インバータパルス機能」や「ATC機能」を搭載した最新鋭機です。しかし、どんなに高性能な溶接機でも、使い方や母材前処理等を怠ると正しい溶接強度を得ることができません。

基本に忠実な準備や前処理を行い、正しいトーチ送り等の溶接技能を身に着けたうえで、お客様からお預かりした大切なお車の補修溶接を行ってください。
溶接機の準備
・溶接する部位に合わせた適切なワイヤとシールドガスの組み合わせですか?
溶接する部位により自動車メーカーより溶接条件、例えばワイヤの種類、シールドガスの種類等が指定されている場合があります。また、メーカーからの指示がない場所でも、ワイヤとシールドガスの組み合わせがあっていないことで、溶接不良や経年後の錆等の不具合が発生する可能性があります。

・ノズル、コンタクトチップは整備されていますか?
傷みの激しいチップやノズルでは正しい溶接は不可能です。またワイヤ径にチップサイズがあっていないなど、意外と見落としがちです。使用前にもう一度確認してください。
母材の前処理
・溶接箇所の塗料等の不純物は完全に除去されていますか?
溶接箇所は、溶接を巻き込む部分(中面・裏面も含む)の不純物が完全に除去されていなければ溶接不良を起こす可能性があります。塗料・防錆メッキ・錆・油分等、徹底した不純物の除去を心がけましょう。